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2006
12.03

Casa BRUTUS 安藤忠雄×旅 購入

Category: 建築紀行
書店に立ち寄った際、「Casa BRUTUS 安藤忠雄×旅」と「LeCorbusier ル・コルビュジェの勇気ある住宅」安藤忠雄 の2冊を購入。

「Casa BRUTUS 安藤忠雄×旅」
建築家 安藤忠雄とカーサの担当者が、安藤さんが建築家を夢見て若き日に訪れた都市や建築を改めて旅し、建築への思い、示唆を与えてくれた建築家の作品等について語っています。

「永遠にかなわないライバル、それが安藤さんのル・コルビュジェ」「1965年、建築家になることを決意したローマ」Q:なぜ多くの建築家がローマをめざすのか?コルビュジェも現代建築の巨匠ルイス・カーンもローマを訪れています。この本の中で、ルイス・カーンの「時間に耐えうる建築の質とはいかなるものか・・その答えをこの地で、私は発見した」と紹介しています。

私は1978年に、何の予備知識なく1年間ローマに暮らしました。紀元前から今日までの2500年の長い時間を超えて、街のあちこちにある古代ローマの遺跡の中で暮らすことにより、建築の力強さを感じました。1年間を通じて2000年の建築の歴史を生で触れることができました。

不思議なもので、半年もすると古い洋館の外観を見ただけで、様式や建てられた時代、本物と贋作の見分けさえつくようになりました。建築は本で学ぶより、実物に触れることの大切さを実感しました。

古代ローマ時代の建築は、コンクリートの採用により巨大で頑強な建築群や都市を可能にしました。また、43Mの球が内包できるパンテオン(128年)のような、まさに神がかり的建築が可能になりました。パンテオンの中に立つと宇宙の中に自分(人)がいることを実感させてくれます。ローマに行ったなら、街の中心にあるパンテオンを訪れることをおすすめします。

ルネサンスの芸術家ミケランジェロは「天子の設計」と言い、ルネサンスを代表する建築家ブルネルスキーはパンテオンをヒントにしてフィレンツエの大聖堂のドームのコンペに勝利し、実現させました。人類は1300年の間48Mもの大空間を創ることができませんでした。


「LeCorbusier ル・コルビュジェの勇気ある住宅」安藤忠雄では、コルの住宅作品を通じて思い入れや魅力を書いています。両氏はコンクリートの素材や一流の建築家になるまでの生い立ちなど、相通ずるところがあるようです。

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現代建築家の3大巨匠と言えば、ル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライトそしてミース・ファンデル・ローエの3人です。
ル・コルビュジェもコンクリートを自由に扱い、現代建築の先駆けになりました。私がローマに滞在していた時期は、この3人の時代も終わった感がありルイス・カーンに関心が寄せれらていました。

イタリアに滞在していた1988年に、ル・コルビュジェの作品でも見ておくか。ぐらいの感じでフランスのリオン郊外の修道院ラ・トゥーレットを訪れました。コンクリート仕上の建築は、ともすれば時間がたつと薄汚れて駄作になりがちです。しかしラ・トゥーレットは空間のボリューム感や光の入り方と色の変化など、写真では分からない良さを実感しました。

その後パリを訪れル・コルビュジェのスイスとブラジル学生会館、救世主会館、住宅作品のほとんどを訪ねました。スイスとブラジル学生会館ではコルが提唱する、建築が地面を開放するピロティーの様子が実感できます。あの有名なサボア邸は訪れる人もなく解体の危機さえありました。

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Casa BRUTUS ではたびたび、ル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライトそしてミース・ファンデル・ローエやルイス・カーンなどの現代建築家に光を当て今に蘇らせてくれます。私も彼らの建築を訪問しましたが、実物は写真より何倍も良く、訪れることを裏切りません。

メソポタミヤの中近東に始まり、エジプト、ギリシャ、ローマ、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、近代、そして現代に通じる西洋建築の一本の道筋こそ、今真に求められる建築と思います。

再び、ルイス・カーンの言う「時間に耐えうる建築の質とはいかなるものか」

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