ニチアスの法令違反
2007-11-01 Thu 07:27
建材メーカーの「ニチアス」が住宅向け耐火材の性能を偽装していたと10月30日のニュースが飛び込む。一夜明けた31日にはニチアスや建材納入先の住宅メーカー各社には、家を建てたり買ったりした顧客らから抗議や問い合わせの電話が相次いでいる。

私の事務所でも、施行した会社にニチアスのケイカル板の使用があるか、確認したが採用はないとの返事を受ける。

この数年は準防火地域、防火地域内での建築物件はないので該当する耐火性能を必要とする部位はない。

一般的に個人住宅は法22条地区と言われる地域に建ち、屋根面と外壁面の延焼のおそれのある個所が、不燃材や防火構造の制限を受ける。


「防火・耐火性能の基礎知識について」は下記HPを参照
http://www.house-support.net/seinou/bouka.htm
法22条地区エリアに建つ在来木造住宅は、「ニチアス」の耐火性能の偽装の影響を受けないが、ハウスメーカーの住宅は防火性能を売りにして火災保険の割安を適応しているため、該当する。

ニュースによると旭化成ホームズの「ヘーベルハウス」「ヘーベルメゾン」のシリーズで、偽装された耐火材を使っており、偽装建材が使われた計約10万棟のうち国土交通相認定の耐火性能基準を満たしていない約4万棟の大半は同社の住宅とみられる。また、ミサワホームは5万棟に使われ、トヨタホームにも採用された住宅が確認されたもよう。

この他のハウスメーカーへの影響も懸念される。

ニチアスは、国交省の指示を受け、不正に大臣認定を受けた耐火材が使われている約10万棟の建物の特定と、それぞれの建物が建築基準法の防火規定を満たしているかの調査を進めている。同社は、大臣認定の性能基準を下回る製品については交換などの費用を負担する考えを明らかにしており、性能基準を満たしているとしているタイプについても、同法違反が明らかになれば「無償での交換などに応じる」としている。

10万棟の住宅を補修するとなると、足場の組み立て、該当個所周囲の補修、工事期間の保証、営業保証など、どれほどの費用がかかるか想像も出来ない。

ニチアス商品はビルなどの鋼製間仕切り施行会社の採用が多く、今後ビル内部の耐火壁にも影響が出るかもしれない。

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