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2008
07.02

棟上しました-1

7月2日(水)岡山県 「新見の新月の木と岡山で製材した松の木」を生かした住宅の棟上をしました。

柱は岡山の新見の田枝建設さんの山から、一昨年秋の新月に伐採され天然乾燥された桧の柱、梁材は岡山の天然乾燥にこだわる山渋製材所さんの松材を採用。天然乾燥の木は色艶も良いです。柱と梁材の構造フレームは4寸(12cm)と骨太の「生粋の岡山っ子の木」です。

木は成長とともに空気中のCO2を吸収して育ちます。そして、柱に使えるぐらいの40年以上の樹齢になるとCO2の吸収も止まります。自然はうまく出来ているものですね。

田枝建設さんでは、伐採後将来のために植林するそうです。
また木が育ち岡山県北のCO2を吸収し、環境に貢献してくれます。


田枝さんの「新見の木」についてはこちら

日本の森林を守るため、こうした試みに付加価値として炭素排出権として売買も可能になると良いと思います。日本の産業から出るCO2の排出権のため、海外の国の権利を買うのでなく、日本の森林から伐採され、その跡地を植林される木材に、蓄積CO2分の炭素価格を買ってもらい、山の保全に使えると良いと思います。

洞爺湖サミットもまじかになり、最近地球温暖化が何かと話題になります。

この住宅は、地域で伐採・製材された木を使っているので、まさに運搬にかかるCO2排出が最小限です。また木の乾燥も時間をかけて、自然の風による天然乾燥にこだわっているので、生産におけるCO2排出も最小限です。

あるハウスメーカーの住宅でCO2ゼロ?を宣伝していましたが、使われる部材の生産時に排出したCO2や遠方の工場から現場までの運送時に出るCO2はどうなの?

食べ物の「地産地消」ではないが、身近な環境にとって、建物も「地産地使」(地域で生産している材を地域で使う)のがおすすめです。

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延床面積 88.6㎡ 約27坪と少し小さめの住宅なので、いつもより早めに2階も立ち上がりました。

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2階床から階段ホールを見る

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階段踊り場の上の化粧の松の丸太

新見の田枝建設さんの倉庫に新月の木を見に行ったときに、倉庫の中で見つけたよく乾燥した松の丸太梁です。
S字カーブ曲がりの感じが良かったので、玄関を入って見上げると見える階段ホールの梁に採用しました。

(無垢材の構造材に見られる、割れは材の強度には影響はありません)

続く・・・

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