17年前 設計した岡山市東平島の住宅が 西日本豪雨で床上浸水の被災を受けました。

施工していただいた、岡山市の「あらい建設」さんが被災後すぐに、床下基礎の水抜きと洗浄、和室の床の下地張替え等、復旧工事を対応してもらっています。
トイレの壁の下に「黒い色が見える」黒カビが発生しているようなので、壁の下を撤去したので状況見に行きました。
浸水を受けた住宅の消毒、カビ対策をまとめたメモを持参


床上10~20cmまで浸水されたそうで、浸水の気配を感じてから床上浸水まですぐだったそうです。
床下の泥水は、建設会社さんが被災後すぐに、基礎に数箇所に丸穴を開け水を抜いてくれました。その後基礎内部を水洗いをして、サーキュレーターで乾燥。和室の畳はふやけてしまったので、すぐに破棄。杉の座板をはがして取り替えました。

和室の床下地は、合板でなく杉の板を貼っていました。撤去した板にはカビはなかったです。使えば使えそうでしたが、張り替えています。床下をサーキュレーターで乾燥させるため、リビングに床下点検口を穴開けしています。
室内の建具は「無垢の木」なので被害はないです。
床はパインの無垢のフローリング。床上浸水時 床は泥だらけだったそうです。
水洗いをして、逆性石けん「オスバン」で消毒されたそうです。その後乾燥させ、床が泥で黒くなったので、サンダーで磨きご家族で自然ワックス「桐油」を塗られたそうです。

床上浸水したと言われなければ、分からないぐらい綺麗でした。
トイレと洗面所の壁下に黒カビが発生しているようなので、腰壁をはがしてみました。

壁内部は乾燥していて、うっすら黒カビのように見えます。この状態で 逆性石けんーオスバンで消毒して防カビするようアドバイスしました。下地のボードや木にはカビのは発生はな、くこれ以上カビは広がる様子はなかったです。
壁内部の断熱材は水に強い「ウールブレス」を採用しています。

トイレと洗面所の壁の仕上げはクロスを張っていたので、少しカビが発生しているが、他の部屋は 「珪藻土塗り」なので、カビの発生は見られません。和室は土佐和紙張りー床上30cmぐらいに水害の跡は見られるが、カビの発生はないです。
ウールの断熱材の採用で、床上浸水したが壁のボードの撤去は不要でした。
また腰壁は無垢の板貼りが多いので、こちらも無傷ですみました。
床下の断熱材も吸水性のない「サニーライト」を使用していたので、乾燥させると無事でした。外した断熱材は再度乾燥させ使用できました。

壁の下地ボードは 吉野石膏「ハイクリーンボード」使用
シックハウスの原因になるホルムアルデヒドを吸着してもらう目的で採用していますが、調湿効果もあったと思われます。
浸水したハイクリーンボード裏にはカビは見られませんでした。


室内の状態は良いですー床上浸水したと言われなけrば、分からない状態です。室内の匂いもなく、清々しい感じします。
壁の珪藻土塗りの効果があるように思います。
水害復旧に行っている建設会社さんに聞くと
・合板のパネルは水に浸かると、ふやけてベコベコになり使えない
・合板の建具や新建材でできた建具も、水に浸かると再利用はできない
・木を貼り合わせた集成の柱もふやけて使えない
なので、無垢の木を使う、自然素材の材料を使うー改めて再確認しました。
これからの住宅ー想定できない災害に備えて
「浸水や地震に強い」設計手法が大切と思います。
現在 取りまとめ中です。
なお、北海道地震では液状化の被害が多く発生しましたが、新築住宅で液状化対策の基礎補強工事は多額の費用がかかるので、私の事務所では地盤補強工事に加入する基礎保険で「液状化付き保険」を加入してもらい、対応しています。
築17年になりますが、外観・内部とも良い感じになっていました。
まだ、心地よい木のニオイがします。

設計時に描いた、図面を額に入れてくれていました。

ご家族の思い出の詰まった住宅でした。
被災をされた方の住宅建築相談、現地での相談 お問い合わせください。
被災住宅の住宅建築相談を担当することがあるのですが、
最近は 片付け、処分、消毒は一段落し、「カビの対策」 復旧に向けて「リフォームするか?新築するか?」
「リフォームして住めるのか?」「耐震性は大丈夫か?」などの相談が多いです。
拝見しないと分からない、判断つきかねるケースが多いです。
住まいづくりをお考えの方や住まいのご相談は
お気軽にお問い合わせください。
(有)宇川建築計画事務所 〒700-0942 岡山市南区豊成3-17-24
TEL 086-265-9333 FAX 086-265-9334 E-mail ugawa@mx3.tiki.ne.jp
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施工していただいた、岡山市の「あらい建設」さんが被災後すぐに、床下基礎の水抜きと洗浄、和室の床の下地張替え等、復旧工事を対応してもらっています。
トイレの壁の下に「黒い色が見える」黒カビが発生しているようなので、壁の下を撤去したので状況見に行きました。
浸水を受けた住宅の消毒、カビ対策をまとめたメモを持参


床上10~20cmまで浸水されたそうで、浸水の気配を感じてから床上浸水まですぐだったそうです。
床下の泥水は、建設会社さんが被災後すぐに、基礎に数箇所に丸穴を開け水を抜いてくれました。その後基礎内部を水洗いをして、サーキュレーターで乾燥。和室の畳はふやけてしまったので、すぐに破棄。杉の座板をはがして取り替えました。

和室の床下地は、合板でなく杉の板を貼っていました。撤去した板にはカビはなかったです。使えば使えそうでしたが、張り替えています。床下をサーキュレーターで乾燥させるため、リビングに床下点検口を穴開けしています。
室内の建具は「無垢の木」なので被害はないです。
床はパインの無垢のフローリング。床上浸水時 床は泥だらけだったそうです。
水洗いをして、逆性石けん「オスバン」で消毒されたそうです。その後乾燥させ、床が泥で黒くなったので、サンダーで磨きご家族で自然ワックス「桐油」を塗られたそうです。

床上浸水したと言われなければ、分からないぐらい綺麗でした。
トイレと洗面所の壁下に黒カビが発生しているようなので、腰壁をはがしてみました。

壁内部は乾燥していて、うっすら黒カビのように見えます。この状態で 逆性石けんーオスバンで消毒して防カビするようアドバイスしました。下地のボードや木にはカビのは発生はな、くこれ以上カビは広がる様子はなかったです。
壁内部の断熱材は水に強い「ウールブレス」を採用しています。

トイレと洗面所の壁の仕上げはクロスを張っていたので、少しカビが発生しているが、他の部屋は 「珪藻土塗り」なので、カビの発生は見られません。和室は土佐和紙張りー床上30cmぐらいに水害の跡は見られるが、カビの発生はないです。
ウールの断熱材の採用で、床上浸水したが壁のボードの撤去は不要でした。
また腰壁は無垢の板貼りが多いので、こちらも無傷ですみました。
床下の断熱材も吸水性のない「サニーライト」を使用していたので、乾燥させると無事でした。外した断熱材は再度乾燥させ使用できました。

壁の下地ボードは 吉野石膏「ハイクリーンボード」使用
シックハウスの原因になるホルムアルデヒドを吸着してもらう目的で採用していますが、調湿効果もあったと思われます。
浸水したハイクリーンボード裏にはカビは見られませんでした。


室内の状態は良いですー床上浸水したと言われなけrば、分からない状態です。室内の匂いもなく、清々しい感じします。
壁の珪藻土塗りの効果があるように思います。
水害復旧に行っている建設会社さんに聞くと
・合板のパネルは水に浸かると、ふやけてベコベコになり使えない
・合板の建具や新建材でできた建具も、水に浸かると再利用はできない
・木を貼り合わせた集成の柱もふやけて使えない
なので、無垢の木を使う、自然素材の材料を使うー改めて再確認しました。
これからの住宅ー想定できない災害に備えて
「浸水や地震に強い」設計手法が大切と思います。
現在 取りまとめ中です。
なお、北海道地震では液状化の被害が多く発生しましたが、新築住宅で液状化対策の基礎補強工事は多額の費用がかかるので、私の事務所では地盤補強工事に加入する基礎保険で「液状化付き保険」を加入してもらい、対応しています。
築17年になりますが、外観・内部とも良い感じになっていました。
まだ、心地よい木のニオイがします。

設計時に描いた、図面を額に入れてくれていました。

ご家族の思い出の詰まった住宅でした。
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被災住宅の住宅建築相談を担当することがあるのですが、
最近は 片付け、処分、消毒は一段落し、「カビの対策」 復旧に向けて「リフォームするか?新築するか?」
「リフォームして住めるのか?」「耐震性は大丈夫か?」などの相談が多いです。
拝見しないと分からない、判断つきかねるケースが多いです。
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