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2008
05.27

最近良くあるお問い合わせー価格について

私の事務所では、ホームページや雑誌をご覧になりお問い合わせを頂きます。
また実際に完成した住宅のほとんどが、こうした方からの出会いで実現しています。

最近のお問い合わせで多いのが、価格面での質問があります。

Q お宅のホームページの「○○の家」が気に入ったが、○○坪の住宅を予定しているが、すべて込みで○○○○万円までで、できますか?

こういったご質問の場合、タマホームなどの低価格帯の価格イメージで住宅取得価格を想定されている。また 割にお問い合わせの方が切羽詰って急いでいる。傾向にあります。

A まず、どんな仕様、どんなご希望、間取り、外観が分からない状態では、質問に対して、申し訳ないのですが「○○○○万円まで?」 努力はしますが確約はしにくいので、こちらも返事があいまいになります。車にたとえるとご質問の方は、どうもクラウンをご希望のようで、予算はカローラぐらいの雰囲気。

特に「すべて込み?」これもどこまでがすべて込みか?説明に困難を極めます。
実際、余りに漠然とした言い方で、これでは建設会社やハウスメーカーでも、あとで依頼者とトラブルの原因になります。

私どもは建築設計事務所なので設計費用がかかりますーこの費用を入れての金額か、別か?
言いにくいのですが、設計費用が工事費の約10パーセントかかります。
登記費用、地鎮祭や上棟時の経費、引越し、テレビアンテナ、カーテン、エアコンなどなど・・・諸費用
は?含むのですか?

このあたりの説明をしていると、ご質問の方の気持ちはこちらから離れていきます。
答えの期待としては「大丈夫ですよ、○○○○万円までで出来ますよ」でしょう。

建築設計事務所の場合・・もちろん建てられる方の予算を無視して設計をされる建築家はまずいないと思います。また、実現出来そうにない「安請負」はされないでしょう。建築家はご希望の間取り、仕様、材料、工法と予算に合せて計画・設計をすすめます。相談の初めから金額の確約は出来ないものです。

なぜなら・・設計事務所は、依頼された住宅の工事金額を自由にできる(勝手に仕様の変更など出来ない)訳でないので、普通に工事にかかる費用はかかります。
建設会社に手抜き工事の依頼は出来ません。

ハウスメーカーや建設会社の設計施工の場合安請負する営業マンの脳内意識ーどこかできっちり利益は確保できる。客がカローラの予算でクラウン仕様を希望しても、契約まですればどうにかなる

・ ○千万円の工事金額あるので、少々の「安請負」しても、あとでどうにかなる。
・ こちらになびかせば、他の建設会社や設計事務所と縁が切れる
・ 図面や見積もりには詳細は書かないので、工事中に言い逃れはできる
・ 「すべてです」と言いつつ、契約の見積に書いていない費用はあとで追加でもらえばよい
・ その人の特別な希望は当然別である、地盤補強、建物の外の設備工事は分からないので
別であると、その後言えばよい
・ 変更工事が多くでるので、その時に利益率を確保すればよい 
・ 追加・変更仕様を提案して、工事中に利益を増やそう


そこで、安請負する営業マンのお客さんに対する Q & A

Q ○○風の○○坪の住宅を予定しているが、すべて込みで○○○○万円までで、できますか?

A 「大丈夫ですよ、出来ますよ」そして
「設計事務所に頼むと1割は 設計監理代かかりますよ。うちにも優秀な設計士いますよ。タダで設計します。だから設計料無駄でしょう。この1割分 工事に使えば キッチンなど設備や仕上ののグレードが上がりますよ。」

となります。ここで、1割あれば「あれもできる、これもできるの誘惑にかられます」

以上、建設会社やハウスメーカーでこうした説明を受けたお客さんは、二度と設計事務所に来られなくなります。

「大丈夫ですよ、○○○○万円までで出来ますよ」と言ってくれた建設会社にすべてをまかすことになります。

どうしてもこうなった場合

打ち合わせには、かならず設計士(図面を描く設計士ーまじめな方多い)を同席させてください。
話のうまい営業マンでは、素人は太刀打ちできません。


設計事務所の仕事の進め方の簡単な概要

1ーご希望の住宅について伺う
2-基本になるプランをつくる、予算を検討
3-基本案が決まれば設計契約をして本設計をする
4-本設計(私たちは実施設計といいます)
5-図面が完成したら何社か建設会社から見積もりを取る
6-各社の見積書のチェック
7-ご希望金額をオーバーしていたら、減額提案してご希望金額にする
8-建設会社と工事契約をしてもらう
9-工事の監理をする
10-完成

設計事務所の場合、正確な工事金額が決まるのは、7のステップになります。
そのため1の段階のご希望の広さ、間取り、仕上・仕様が決まらない段階で、「ご希望の金額でできますよ」と大見得を切れないのです。
ご理解ください。


実際に私の事務所で建てられた方には、工事契約の直前で建設会社やハウスメーカーの契約をキャンセルされ、設計事務所に依頼された方も多いです。

坪単価、価格帯については続く

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